1、うどんを始めたきっかけは何ですか?
- 元々、クッキーを作っており「完成度が高く、メーカーと競合できるような物を作り上げたい。」という理念から、他社と差別化をはかりました。差別化とは、ブレンドする材料に生の材料を使うということです。メーカーでは、モロヘイヤなどパウダーを使用していることに対し、私たちは自分たちで育てた作物を入れています。「手作り」というシールを貼りバザーで出店したところあっという間に完売し、好評を頂きました。そして、店頭に月一でもいいから置いてもらえないかとストアの本社に交渉したところ、課長からも太鼓判を押され、作り始めてわずか一年足らずで店頭に出店することが可能になりました。その時、新聞等にも取り上げられ、クッキーは大好評で、ストアなどでもすぐに完売してしまう売れ筋でした。
- そして、クッキーの知名度もあがりなにかもう一つやれることがないかと考えているとき冷凍うどんを食べたら、冷凍うどんなのにとても美味しかったことから「これなら障害者の方とも一緒にできる」と思い、また、多摩は昔からうどんに馴染みも深いことから「うどん」が始まりました。
2、自慢・オススメは何ですか?
- まず1つめは、「ぽんぽこうどん」です。ぽんぽこうどんとは狸うどんで、あげ玉が入っています。しかし私は普通の狸うどんではつまらないと考えました。そこで考えたのは、あげ玉を普通のあげ玉とは違うものにしようと考えました。普通のあげ玉はてんぷらを揚げた天かすを使うのが一般的ですが、ぽんぽこのあげ玉はそのためだけにわざわざ揚げる独自のオリジナルあげ玉を開発しました。
- 2つ目は、つゆです。だしは京都から昆布、煮干し、かつをなど材料を取り寄せ、4つのだしをブレンドすることによって出される香りと味が大人気で、こだわりのつゆを飲み干す人も多く好評です。
- 3つ目は、多摩の地粉です。農業委員会に働きかけ、多摩の地粉を作って頂き入手した時は10パーセントブレンドして、他のうどんとは違った多摩独自の製麺をしています。(多摩の地粉は量産ができなくて貴重な物なのでいつもあるわけではありません。)
- この多摩独自の地粉は「麦の香りがする」、「この味だよね」と大好評です。
3、なぜお店の名前は「ぽんぽこ」なのでしょうか?
- お店の名前を「ぽんぽこ」にした由来は宮崎駿のジブリシリーズ「平成狸合戦ぽんぽこ」が多摩に深いゆかりがあり知名度が高いことから「ぽんぽこ」に決定しました。
4、今までで1番苦労したことは何でしょうか?
1番苦労したのはだしです。だしの取り方、うどんの作り方は店長が行列のできる店で修行しました。
5、今後うどんをどのようにしていきたいですか?
- 冷凍うどんを作って、主にスーパーや企業から普及させたいと考えています。
6、今後の課題は何でしょうか?
大きく考えて2つあります。
1つ目は、メニューを増やすことを考えていますが、今はまだ検討中です。
- 2つ目は、宣伝不足です。宣伝が足りていないので今後は積極的に宣伝活動をしようと思っています。
SP.うどんの別に作っていらっしゃるクッキーは今後どのようにしていきたいですか?
こだわりの焼き菓子「多摩の杜(もり)」という名前で商品を出そうと考えています。
- 杜の由来は本来の「森」は整備されていない自然なままの森を指します。この「杜」というのは整備された「もり」のことを指します。多摩のモリのことを考えたとき「森」より「杜」の方が合っていると思ったからです。
- そして、今後も多摩をアピールしていきたいと考えています。